こちらは井(いのもと)研究室のウェブサイトです。
核融合開発とプラズマ物理に関する実験研究を行っています。

| ■核融合発電はエネルギー問題を抜本的に解決しうる有力な手段です。恒星中心部で持続的に発生している熱核融合反応を地上で実現するためには、一億度程度の超高温プラズマ状態を達成することが必要です。非常に強い磁場によって超高温プラズマを保持するトカマク型では重水素―三重水素核融合反応の臨界条件が達成されており、その成果を受けて建設中の国際熱核融合実験炉ITERの実験開始が数年後に迫る現在、核融合エネルギー開発は実用化を見据えた新たな局面を迎えようとしています。
■核融合燃焼状態を達成するためは、高温、高密度、低損失、高安定性などのプラズマ性能が要求されますが、それに加えて今後はベータ値の上昇が不可欠となります。ベータ値とはプラズマの熱圧力と外部コイルが作り出す磁気圧との比を表しており、ベータ値が高いほど小さな磁場で高い圧力のプラズマを効率よく保持し、大きな核融合反応出力を得ることができます。圧力が高くなりすぎると、プラズマは不安定になる傾向がありますので、高いベータ値と低損失・高安定性とをいかに両立するかが課題となります。本研究室では、天体プラズマなどで観測される高効率エネルギー変換メカニズムである磁気リコネクションを応用することによって、高ベータ配位である球状トカマクや磁場反転配位の効率的な形成、安定性、維持などについての実験研究を行っています。 |